【三つ子母乳育児の現実】完ミで救われた「母乳にこだわらなくていい理由」

【三つ子母乳育児の現実】完ミで救われた「母乳にこだわらなくていい理由」

三つ子を育てる5歳児の母です!私は妊娠中から「母乳で育てたい」という思いが強くありましたが、三つ子育児に直面し、早々に「完全ミルク(完ミ)」に切り替えた結果、心から「これでよかった」と断言できます。あの時、母乳への執着を捨てていなければ、私は確実に燃え尽きていたでしょう。結論から言います。三つ子(多胎児)の母にとって、完全ミルクは決して「手抜き」ではありません。 母親の心身の健康を保つための「最良の戦略」でした。



1. 母乳育児に立ちはだかった壁:3人分の搾乳地獄

私の三つ子は、小さく生まれてNICUにお世話になりました。退院後、母乳育児を目指しましたが、目の前に立ちはだかったのは予想以上の困難でした。

(1) 小さく生まれた三つ子は「吸う力がなかった」

三つ子の体重は、退院時もまだ小さめ。当然、直接おっぱいを吸う力もありませんでした。吸わせてもすぐに疲れてしまい、すぐに泣き出す。すると次の子が泣き出す。

「この子たちのためにも、しっかり母乳を出さなきゃ」という焦りが募るばかりでした。

(2) 24時間3人分の搾乳と授乳の無限ループ

直接授乳が難しいため、ひたすら搾乳する日々が始まりました。

  • 電動搾乳機を常時使用して絞る(約30分)
  • 搾乳した母乳を3人に飲ませる(約30分~40分)
  • 哺乳瓶を洗って消毒する(約20分)
  • そしてまた、すぐに次の授乳時間…

これを2~3時間おきに繰り返すのです。搾乳器から手が離せるのは、合計で1日3時間も取れていなかったと思います。 体はボロボロでした。

(3) 「母乳外来」に行けない物理的・精神的な余裕のなさ

母乳の分泌量を増やすためには、母乳外来でのケアが必要だと分かっていました。しかし、三つ子を連れて外来に行くという行為が、当時の私にはあまりにハードルが高すぎました。

「母乳外来の予約を取って、準備して、出かけるくらいなら、1分でも横になりたい」

そう思った時、もう私の心は限界だったのです。



2. 決断の瞬間:完全ミルクへの移行

このままでは、母乳は出ても、私が倒れる。

搾乳器を握りしめたまま、眠くてフラフラになっている自分を見て、夫が言ってくれました。

「母乳じゃなくても、この子たちはちゃんと大きくなるよ。今、一番大事なのは、ママが休むことだよ」

この言葉に救われ、私はあっさりと母乳を諦めました。

「もう頑張れない」と泣きながら、溜まっていた母乳をシンクに流した日のことは忘れられません。罪悪感はありましたが、それよりも「もう搾乳しなくていい」という安堵感が勝りました。

結果、これが三つ子育児における最大の英断だったと確信しています。




3. 完全ミルクのメリット「めっちゃ楽」の内訳

完全ミルク(完ミ)に切り替えた瞬間から、私の生活は劇的に変わりました。

メリット 完ミで可能になったこと
時間の確保 搾乳から解放! 削られていた睡眠時間を確保し、人間らしい生活に戻れたこと。
夫との分担 誰でもミルクを作れるため、夜間の授乳を夫と完全に交代できたこと。ワンオペ負担の軽減。
授乳のストレス減 飲む量が明確なので、「足りてるかな?」「ちゃんと吸えているかな?」という不安やストレスが一切なくなったこと。
外出のハードル減 荷物は増えるが、外でサッとミルクを作ってあげられる安心感があったこと。

特に、夫との分担ができたことで、私が精神的に追い詰められずに済みました。



4. 5歳になった三つ子を見て思うこと

母乳で育てられなかったことに、一瞬も後悔していません。現在、我が家の三つ子たちは5歳。風邪をひくことはあっても、元気に、すくすくと育っています。免疫力だって、母乳育児をしていた子と何ら変わりありません。

「ミルクは手抜きじゃない」「ママが笑顔でいることが一番」というメッセージで、このブログを終わりにしたいと思います。




5. 完ミを支えた!三つ子育児の神アイテム4選

私が完全ミルクに切り替えて心底「楽だ!」と感じられたのは、素晴らしい育児グッズのおかげでもあります。特に多胎育児の「量」の多さを解消してくれた、必須アイテムをご紹介します。

(1) 電動搾乳機:過酷な搾乳地獄を支えた「常時使用」の相棒

電動搾乳機は、完全ミルクへ移行する前の「搾乳した母乳をあげていた時期」に、まさに24時間体制で常時使用していた、過酷な日々の相棒でした。これがなければ、数週間すら乗り越えられなかったでしょう。

そして、完ミに切り替えた後も、母乳の分泌が止まるまでの数週間や、おっぱいが張って乳腺炎になりそうな時の「命綱」として活躍してくれました。

  • ポイント: 三つ子育児なら、両胸同時に搾乳できる「ダブルポンプ」一択です。片胸ずつ行うのとでは、所要時間が半分になり、睡眠確保に直結します。
  • おすすめ: メデラの「スイング・マキシ」などのダブルポンプタイプや、NICUで使用されているグレードのレンタルもおすすめです。

(2) 哺乳瓶消毒:電子レンジ or 薬液が最強!

3人分の哺乳瓶が次から次へと出てくるため、「煮沸消毒」は手間と時間がかかりすぎて無理でした。多胎家庭で断然おすすめなのは、「電子レンジ消毒」か「薬液消毒(ミルトンなど)」です。

  • 電子レンジ消毒(コンビ 除菌じょ~ずなど): 洗ってセットして、レンジで数分チン!で完了。そのまま保管ケースになるのが最強です。
  • 薬液消毒(ミルトン、ミルクポンなど): 薬液を一度作ってしまえば、哺乳瓶を漬けておくだけでOK。消毒後にすすぎが不要なタイプは、夜間の作業負担を極限まで減らしてくれます。

(3) 哺乳瓶:「とにかく本数」と「割れにくい素材」

三つ子の場合、新生児期は最低でも8本〜10本は必要です。一度の授乳サイクルで3人分使い、洗う前に次の授乳が来てしまうためです。

  • 素材: 軽くて割れにくい**「トライタン製」や「PPSU製」**のプラスチックボトルがおすすめです。ワンオペ中のアクシデントも怖くありません。
  • 種類: メーカーは好みでOKですが、乳首は新生児の吸う力に合ったものを試してください。

(4) 粉ミルク:溶けやすさとコスパ

ミルク代はかかりますが、ママの休息代と思えば安いものです。三つ子のため、溶けやすさと価格のバランスを重視しました。

  • 溶けやすさ: 夜間の眠い中でお湯でサッと溶ける**「溶けやすさ」**は譲れないポイントでした。
  • 注意点: 飲むメーカーを変える時は、必ず1缶単位で試してください。三つ子でも、お腹に合う・合わないは個々で違う場合がありました。




「母乳外来に行けなかった」「搾乳が辛い」と、三つ子・双子育児で涙を流しているママへ。

5歳になった我が家の三つ子たちは、ミルクで育っても、とても元気に、丈夫に成長しています。子どもの成長に必要なのは、母乳だけではありません。

母乳にこだわるあまり、笑って子どもたちと過ごす時間を失わないでください。完全ミルクを選んで、ラクをしていいんです。ママが機嫌よくいられることこそが、家族みんなにとって一番大事なことです。

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【三つ子の夜間授乳(夜間ミルク)】完ミで乗り切るリアルなスケジュール

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